
こんにちは。まきじっぽです。「INPEX」が割安なのでは?とSNSで話題になっていますね!
最近、TwitterでINPEX(国際石油開発帝石)の高配当が話題になっています。
原油価格が高騰しているのに、INPEXの株価が下がっている理由について、いくつかの要因があります。
1. 世界経済の先行き不透明感
米国や中国を中心に、世界経済の先行きに対する不透明感が強まっています。これにより、原油需要の減少が懸念され、原油価格が下落する場面も見られます。例えば、欧州原油先物市場では、指標となる北海ブレントの期近物が約4%急落したこともありました。
2. トランプ大統領の増産方針
トランプ米大統領がエネルギー開発の規制緩和を進め、米国内のシェール開発業者に「掘って掘って掘りまくれ」と促していることが、原油価格の下落要因となっています。
3. 投資家心理と市場の調整
原油価格の変動だけでなく、投資家の心理や市場全体の動向も株価に影響を与えます。例えば、世界的な金融政策の変化や地政学的リスクなど、さまざまな要因が投資家のリスク回避姿勢を強め、結果としてINPEXの株価下落につながることも考えられます。

一方、JT(日本たばこ産業)も高配当銘柄として有名ですが、どちらも国が筆頭株主である「国策銘柄」です。しかし、両者の性質は大きく異なります。今回は、INPEXとJTの 「国の関与の違い」「配当の安定性」「将来性」 を比較し、どちらが長期投資向きなのか考えてみます。
日本たばこ産業についてはこちらの記事に詳しく解説しております。
1. JTとINPEX、どちらも国が筆頭株主!でも性質は違う
JT(日本たばこ) | INPEX(国際石油開発帝石) | |
---|---|---|
筆頭株主 | 財務大臣(日本政府)33% | JOGMEC(経済産業省系)18.96% |
政府の関与 | JT法で政府が1/3以上保有必須 | 民営化進行中、政府の義務なし |
主力事業 | たばこ(縮小産業) | 石油・天然ガス(戦略資源) |
成長性 | 国内は縮小、海外展開次第 | 脱炭素の流れで不透明 |
配当利回り | 約5.7%(高配当) | 約4.7%(変動あり) |
配当性向 | 75%以上(安定配当) | 40%以上(利益次第で変動) |
JTは 法律で政府が33%以上持ち続ける義務がある のに対し、INPEXは JOGMECが保有を続ける義務はない ため、将来的に政府が手を引く可能性もあります。
2. 配当利回りと配当性向の違い
✨JT(日本たばこ)
- 配当利回り:約 5.7%(2025年現在)
- 配当性向: 75%以上
- たばこの利益をほぼそのまま配当に回すため、安定的な高配当が期待できる。
- 過去に減配したこともあるが、基本的には 安定配当銘柄。
✨INPEX(国際石油開発帝石)
- 配当利回り:約 4.7%(2025年現在)
- 配当性向: 40%以上
- 原油・ガス価格に大きく左右されるため、 配当額が変動しやすい。
- 事業環境によって増配・減配があり得る。
3. 事業の将来性を比較
JT(たばこ業界)
- 国内のたばこ市場は 年々縮小。
- しかし、海外(特にロシア・アジア圏)での売上が強く、 海外依存度が高まっている。
- 規制が強化されるリスク あり(例:加熱式たばこ規制、広告規制など)。
INPEX(エネルギー業界)
- 戦略資源(石油・天然ガス)を扱うため、国の関与が強い。
- ただし、脱炭素の流れが進むと事業環境が厳しくなる 可能性がある。
- 将来的には 再生可能エネルギー投資の進捗 によって方向性が変わる。
4. どっちが長期向き?短期向き?
短中期でキャピタルゲイン狙いならINPEX
- 現在の割安感と配当利回りは魅力的。
- ただし、資源価格の変動リスクが大きい ので短中期向き。
- 政府が手を引いたら不安定になる可能性あり。
10年以上の配当狙いならJT
- 政府が絶対に手放せないため、国策としての安定感がある。
- たばこ市場は縮小しているが、 海外戦略次第で成長余地あり。
- 超高配当銘柄として、配当目的ならJTが有利。
まとめ
「国策銘柄=安全」とは限らず、それぞれ特徴やリスクがあります。
- 短期~中期で資源価格に賭けるならINPEX。
- 長期で安定配当を狙うならJT。
投資するなら 国の関与の違いや、業界の将来性をしっかり理解したうえで戦略を考える ことが重要です。INPEXとJT、みなさんならどちらを選びますか?
私は長期投資派なのでJT(日本たばこ)をがっちりホールド予定です🎵
INPEXをもし買うなら(現在持っていないです。)、安い今仕込んで高くなったら満足したところで「利確」するかな~。
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